若冲の伝記。
彼の描く大胆な構図、精巧に描き込まれた動植物は見るたび圧倒されます。
あんな絵を描くのはどんな人なのだろうと思うと以外にも、繊細で厭世的な人だったよう。
彼の背景を知るのも面白かったです。
今もかもしれませんが、当時は絵を描くなんてお金が掛かるばかりだったのは簡単に想像が付きますが、彼が商家の長男に生まれたことを知れば、やはり絵が描けるのはお金持ちだったんだな…と思ったり。
また亡くした奥さんのことをずっと思いつつ、彼女の弟と闘うように絵を描き続けたその人生は果たして幸せだったのかな、とつい思ってしまったり。
ずっと絵に取りつかれる人生も、少し羨ましかったり。
若冲好きならおすすめです。