11時にレントゲンとMRI検査をするところに到着。
ドイツの病院はなんでも細かく分かれているらしく、整形外科でパッとレントゲンを撮ったりすることはなく、一々レントゲンやMRIを撮るためのプラクシスに行って撮ってもらわないといけません。
プラクシスでは病歴などをチェックする紙を渡されてそれを記入。
レントゲン室に呼ばれる。手首付近のレントゲンを撮る。いつ撮ったのかもよく分からないしすごくピンポイントでレントゲンを撮れるみたいでビックリ。全身撮らないといけないのかと思ってた。手首を上からと横からのレントゲン撮って終了。
それから何かのチェックのために指の先に針を刺してちょっとだけ血を取る。なんだろう、あの機械。小さい機械の先に小さい試験紙?っぽいものを差し込み、それに私の血を吸わせて少し待つと何かが分かるらしい。
その次は人生初MRI。説明されるがさっぱり分からず頷いていて、「ナントカって分かりますか?」って聞かれたのかと思っていいえ、って言ったら「ナントカをしてもいいですか?」って聞いてたらしく、ちょっと困った顔をされた。
ちなみにナントカは謎の注射だった。久々の注射。
ちなみにあとで領収書を見るとそのナントカらしき注射は120ユーロくらいした。多分造影剤かな?「Kontrastmittel」って書かれていました。恐ろしや。
そして注射をしてからMRIへ。手首の検査なので手首を突き出す形で前に伸ばしながら寝転ぶ。MRIは噂ほどうるさくなかったけど、大きな音がいきなり始まるので驚くことはありました。でも慣れてきていつの間にか寝てた。
終わったら先生が「お元気ですか?」って日本語で言ってくれて嬉しかった。私が寝てる間に日本語を調べてくれたのだろうか。ろくにドイツ語分かってなくて迷惑な患者なのにありがたい。
それからCDを渡されてバイバイ。CDにレントゲンとMRIの結果が入ってるらしい。
そして家に帰ってCDの中身を見ることにしました。
だって気になるし。
中身を見て、ガッカリした。
レントゲンは素人目で見ても明らかに骨折じゃないし、橈骨の先端が薄い色でしかも大きい。
MRIにいたってはもっと不気味だった。手首付近に何かが…あるっていうか…うう。もう骨が骨じゃない。
その次の日くらいに先生が電話を掛けてきて、レントゲンを見たけど明日クリニックに来れますか、ってことらしかった。早速行ってみると、レントゲンとMRIの写真を見せてもらって説明をされた。
レントゲンもMRIも昨日こっそり見たから目新しさは無いし、私の見立ては大体当たってたけど、やっぱお医者さんに説明してもらえると明らかになるというか。
先生は手を横から撮ったレントゲンを見せて、「ほら、尺骨はそもそもここにあるべきなのに腫瘍に押されてこんなに後ろに来てるでしょう?これを見てこれは急いだほうが良いと思ったので昨日電話したんですよ。」「ダンケシューン…」
それにしても骨が勝手にこんなに膨らむとは…笑えない。先生はそれからおすすめの病院に電話してくれて予約を取ってくれた。結構予約詰まってるらしくて感謝感謝。
とは言え10日待つことに。
病名を聞くと「100%ではないが恐らく骨巨細胞腫でしょう。何人に一人とかの珍しい病気で、5年に一人発症するくらいの割合です。」と言われました。(この辺の話はちょっと聞き取れてません。何万人とか言われると全然覚えられない…。)
Riesenzelltumorが何なのか調べようとスマホに手を伸ばすと
「ネットに書かれていることは信じないほうがいい。名前も出さずに誰でも何でも書けるし、正しいかどうかも分からない。」といきなりネット批判を始める先生。
病名を日本語で知りたいだけだよ~
先生「この病気は放射線治療は効かないし化学療法もダメ。ただ手術だけが治す唯一の方法です!」
先生はやたら化学療法に対して敵対心?をあらわにしてらっしゃいました。とにかく効かないのでやめろ、信じるな。とのこと。
それにしてもTumorとか腫瘍ってすごく大げさに聞こえます。特に私の場合手以外は超健康なのでなおさら。なので友達とかにも言いづらかったり。
次の週に肺のレントゲンを撮ってもう一度先生のところに行くことに。
そしてそのさらに次の週に細胞を取る検査をすることに。した人のブログとか見てると痛いらしくて怖い…。注射くらいの痛みだといいな。
というわけ次回、「ドイツ、肺のレントゲンと身体検査での恥ずかし体験。」に続く。
ちょっと気になったので追記。化学療法についてですが、調べてみると「ランマーク」というものがあるんですね。多分先生は「私の骨腫瘍に化学療法は効かない」とおっしゃってたのであって、骨巨細胞腫全般についての意見ではないと思います。化学療法をするには多分私の腫瘍は大きくなり過ぎていたので…。
ちょっと気になったので追記。化学療法についてですが、調べてみると「ランマーク」というものがあるんですね。多分先生は「私の骨腫瘍に化学療法は効かない」とおっしゃってたのであって、骨巨細胞腫全般についての意見ではないと思います。化学療法をするには多分私の腫瘍は大きくなり過ぎていたので…。