2015年6月6日土曜日

知っている街なのに、ふと全く違うところに見えることがあります…よね? 『未明の闘争』 著:保坂和志 感想

この本はとっても集中力があり、猫が好きな人におすすめです。

私の集中力の問題なのかこの本自体が集中力散漫なのかよく分かりませんが、気づかないうちに話があちらこちらに飛んで、それが余りにも滑らかに行われるせいで話題が変わったことにも気づかず、しばらくしてあれれ?となります。

まるで誰かの頭の中を覗いているような・・・。
全く集中できず話の40%くらいしか理解していないのであらすじが書けません。
そもそもこの本に筋なんてものがあるのか?

この本の素晴らしいところは猫が出てくることです。繰り返し出てくる猫についての詳細な描写。

猫の好きな人なら読んであるあるとうなずき、そして自分の猫のお腹に顔をうずめたいという衝動におそわれて、そんなわけで本を読むのを中断せざるを得なくなって、そしてますます本の内容が分からなくなって・・・。

それでも最後まで読むと、ああ、こうなるんだ。というような感心と本を最後まで読めた達成感できっと満足できます。よく分からないけれど、おすすめ。