東京観光とかいう題名なのに東京が全然出てこなくってどうなってるんだと思ったら短篇集だった。
中島さんの本は多分初めて読んだと思うけど、結構笑いどころがあって面白い。
私が一番気に入った話は『コワリョーフの鼻』。
鼻の話。
文学作品とからめて語られるその話。
芥川龍之介の<鼻>の新しい解釈。
<鼻>というロシア文学を私は知らないんだけれども、
そのお話とからめた妻の告白。
最初はなんの話なんだろうと思ってたけれどほのぼのする話でした。
この本全体的にほのぼのするお話が多いのですが
『コワーリョフの鼻』は特にほのぼのしてさらに笑えて、最後はちょっとホロッとして…
面白かった。